はじめに

「スクラップブック」は私のイメージでは、親が自分の子供の活躍を記録するために新聞記事等を切り抜いて、貼り付けていくアルバムのようなものです。海外では一般家庭で多く愛用されているそうです。

その時その時の思い出を記録していく本。ページをめくる度にいろいろな気持ちがよみがえってくる。オンラインゲームは人と人とのつながりによって構成されるもの。だったら思い出もゲームの中とはいえ確実に残る事でしょう。このゲームは、プレイした人たちに、思い出をたくさん作ってもらえるようなものを目指して作成していきます。

ここで、作成開始にあたり、思う事を書き残しておこうと思います。このゲームは、2003年5月ごろから作成が始まった「某国民的RPGみたいなオンライン」というゲームの生まれ変わりとなります。プログラムはそのままに、オリジナル作品になるために名称変更しました。

自分としては、ここまで大きなものを作成する事ははじめてて、この数ヶ月間いろいろな経験をしました。技術的な問題、人との出会い・別れ・・・技術的な事はもちろんなのですが、人間関係について考えさせられる事が多いような気がします。

いろいろな人に出会いました。自分の理想を突きつけようとする人、自分の意見が通らないとすねてしまう人、積極的にアイデアを出す人、ドット絵を提供する人、純粋にロールプレイを楽しむ人、相談事を持ちかけてみんなで話し合うきっかけを作る人。

人がいれば意見の食い違いは避けられないものです。今まで(オンラインゲーム以外:オフラインゲーム?)は自分の思うがままつくり、ホームページにアップして終了。だったのが、今は作っていく過程、つまり未完成の状態で人に遊んでもらっています。このため、意見を聞きながら進めていくわけですが、こちらを立てればあちらが・・・状態になる事も多々あります。私以外の人が決めた事に反感を持つ方もいます。

そこまで人間関係でもめたりしている状態で何故私が開発を続けるのか。趣味なんだから嫌な思いをしてまで続ける必要があるのか?と思われる方もいらっしゃると思います。私にとって、このゲームを作り続ける理由は、自分の成長の為というのが一番なのですが、関わった全ての人にも成長するためのきっかけになってほしいと思うからです。ドット絵に興味があって、自分も描いてみて教えてもらおう。とか、冒険日記ホームページを作って、みんなに見てもらおう。とか、プログラムに興味があるので、内部的な話を聞きながら挑戦してみよう。とか、キャラになりきって演技力をつけよう。とか。

時間を使うなら、有効に使ってほしいですし、単なる暇潰しになるようであれば、このプロジェクトに存在意義はありません。きっとこれからも人間関係等で悩む事が多いと思います。けれど、悩んだ分だけ大きくなれると信じています。そんないろいろな思い出を、心の中のスクラップブックに刻んでいきたい。私はそう思っています。


↑ 上に戻る